2006.04.15 vol.029 (不定期発行)

☆☆☆ 野辺山便り ==2006年 第3号== ☆☆☆     From クマ工房、

     ”””””遅い春と26周年との4月号””””””

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 ご挨拶

こんにちは!
桜前線と言うステキな言葉が溢れる4月。
野辺山は、まだまだ無彩色の世界。あっ、でもスノードロップ咲いている!
枯葉の下から見えているのは、スミレの葉っぱ?
木瓜のつぼみじゃない?これ、、、
雪が少なく、冷え込んだ年の春は遅い。
地面が凍ってしまうんですよね?冬の地面にとって、雪は毛布のような物な
んです。だから、雪が少ないと地表が冷気に晒されて、凍ってしまうと言う
わけです。
それでも、確実に春はやって来てくれます。確実に!
もうすぐ厳しい冬を越してきたご褒美のような、素敵な春がやって来ます!
また、皆さんを、ウ〜ンと羨ましがらせてあげますね?楽しみ〜

さて、この4月、26周年を迎えたクマ工房。
まぁ、これといってイベントもせず、二人でご苦労さん!の乾杯しました。
4月1日の創立記念日?は和歌山で迎えました。そう、嬉しい納品旅行です。
春休みと重なった事を利用して、家族旅行も兼ねてきました。
後ほど報告を、、、、
26年目の作品展は、どんな企画にしましょうか!
作り手の想いがお伝えできるような展示会にすることが、大切ですね?
広報担当者としては、頑張らなくては!!
私達らしく、野辺山での開催も、良いなぁ〜とも思いますが、、、、

いろんな場面で、出会いや別れのあるこの4月。
新しい学校、新しい職場、新しい住まい、新しい環境に溢れる期待や、ちょ
っとの不安。
新年とは又一味違った意味での「心機一転」が出来る時でもありますよね?
地面の下で、芽吹きを準備している植物達、
眠りから覚めようとしている動物達、
春という季節にあやかって、私達も、グーンと背筋を伸ばしてみませんか?
さぁ、深呼吸!の4月のメルマガ、始まります。


▲▽ CONTENTS ▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽

 ☆彡番外編 「西国見聞録」 
 ☆ ホームページあれこれ
 ☆ 工房より
 ☆ クマの独り言
 ☆ りらちゃんの格言コーナー
 ☆ 今月のゴメンなさい!!
 ☆ 編集後記

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☆番外編 「西国見聞録」 

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いやいや、ちょっと大げさな題名着けちゃったかな?
西国、、、、、この長野県から、確かに西方へ行って来たんですから、まぁ
嘘じゃないし、許して下さい。
たかが3泊4日の家族旅行ですが、納品に始まり、家系図で締めくくった、
とても有意義?な旅行だったモンですから、つい、報告したくなりました。

先ずは日程ね?4月1日から4日までの3泊4日。
朝4時に野辺山を出発して、一路和歌山へ。初日は納品後に、お隣の有田泊。
次の日は、和歌山からフェリー乗って、徳島へ渡り、室戸岬を経て、高知泊。
3日目は、高知から高速で一気に瀬戸大橋を渡り、岡山は倉敷市へ。倉敷泊。
4日目は、倉敷から琵琶湖を見物しながら、野辺山へ帰ってきました。

さぁさぁ、西国見聞録の始りぃ〜

和歌山へは、予定よりも早く到着しました。7〜8時間は掛かるだろう、と
思っていましたが、6時間半。納品先の K 様との約束よりも早かったので、
和歌山城見学。5〜6分咲きの桜は素敵でしたね?
お城と桜はよく似合う!
納品前に昼食を、、、、と探して入ったお食事処「はし本」
エビフライでは、雑誌に紹介されているとのこと。和歌山でエビフライ?と
少々首をかしげながらも、店内へ。

「何させて頂きまひょ」

なんて優しくて、柔らかい言葉!!穏やかな物腰!これはいけるかも!
こぢんまりした店内、ご夫婦お二人だけのこざっぱりした雰囲気。
エビフライ、ヘレカツ(ヒレカツのことだった)ミックスフライを注文。
「遠くから、おいでて?」と、奥さん
「ええ、長野県からです」と、クマチャン
「えーっ、長野から!僕 長野はいろいろ縁があるんですわ〜」と、ご主人。
あれやこれやと、話しが弾む、弾む!
そうこうしていると、注文の食事が運ばれてきて(話しながらも、ご主人は
ちゃんとフライを揚げていましたよ)ウ〜ン!美味しい!凄く美味しい!!
エビなんか、ぜ〜んぶ、、、尻尾も頭も、ぜ〜んぶ食べちゃった!
「これからどちらへ?」とご主人
「明日は、和歌山からフェリーで徳島へ行こうと思っています。高知まで行
きたいし、、、」とクマチャン
「えーっ、徳島から高知へ?僕 徳島から高知へは、縁があるんですわ〜」
と、ご主人。
「?????」ほんまかいな?

ところが、口先だけの方ではありませんでした。
「徳島から高知へは高速で行けばよろしいけど、時間が許すなら、是非とも
室戸岬を回って行く方がよろしい。日本一のエビフライを食べさせる店があ
ります。僕は、年に何回か、うちのお客さんを連れて、行くんですわ。」
「あのぅ、これ、私達が高知の手前の馬路村へ言ったときの資料ですのん。
お持ち下さいな」と、奥さん
「それからこれ、中岡慎太郎の資料。」
「あっ、このフェリーの割引券、是非使うて下さい」
「四国以外では、ここでしか売っていない馬路村のゆずごっくん、飲んで下
さいな」
「お嬢ちゃん、これ、フェリーの中のお菓子な、持って行ったらええわ」
「、、、、、、、、」

かくして、手提げ袋に沢山の頂き物をして、お腹も大満足で店を出ました。
みなさん!和歌山へお越しの際は、市役所横のお食事処「はし本」へ!!

さて、メインイベントの納品です。
ところで、建築工事の工期というのは、どうして「遅れて当たり前」という、
悪い常識があるんでしょうか?
もう、すっかり綺麗に出来上がって、クマチャンの作った家具が、良い感じ
で納められるはずだったんですが、、、、
とんでもない!車を横付けにすることも難しいほど、業者の方が、忙しそう
にまだ、仕事中〜 参ったな〜
ぶつけないで下さいねぇ〜
ここで良いですかぁ〜
毛布掛けときますねぇ〜

でも K 様の、嬉しそうな顔が、何より!
和歌山まで来て良かった!気持ち込めて作って良かった!
梅干し頂いて良かった!
ありがとうございました。
無事納品できて、やはりホッとしました。
「落ち着いたら、写真送りますねぇー」と手を振って見送って下さったK 様。
もう、お引っ越し出来たかしら?
家具満載で、窮屈だったエスティマも、すっかり、広々として娘もご機嫌!

さて、初日の宿泊先、有田へ!夕日が見られるかしら?と車を走らせました。
でも、この初日の宿については、報告したくないんです。
クマ工房の26回目の創立記念日に宿泊した宿は、出来れば想い出から消し
去りたい、、、感じ。まぁ、「はずれ」ってやつです。
きっと、1〜2年後には、無くなっていると思うなぁーあの旅館、、、、、

とにかく、2日目の朝を迎え、早々に宿を出て、フェリー乗り場に直行です。
例の「はし本」で頂いた割引券、20%オフでした!!勘定!感動!感謝!
徳島までの所要時間は2時間。結構揺れて、娘はずっと寝ていましたけど。
「翼よ、あれが巴里の灯だ」
てな感じで、クマ一家、生まれて初めての四国上陸です。

ところで、、、、こんなに長くなっちゃって、どうしましょ!
今月号、こればっかりになっちゃいそう〜
でも、来月に回したら、忘れちゃいそうだし、、、、、、
他のコーナー、休んじゃうって言うのはどう?ね?良いでしょ?

さてさて、徳島に着きました。
お天気はあいにくだったけれども、フェリーでの横殴りの雨は止んでました。
四国です。3人とも、未体験ゾーン。ワクワク〜
先ずは腹ごしらえでしょ!と、キョロキョロ、、、
讃岐うどんって言うのが常道だけど、なぜかラーメン!詳細は、省略。
ドンドン長くなるからね?、、、(でも美味しかったんだよ)
さぁ、室戸岬目指して、海岸線を走る走る。
四国を十文字に走る高速道路は使わずに、海岸線に沿って国道を行きました。
例のエビフライ屋さんの御指南通りに!
海沿いらしく風が強く、時々波しぶきかしら?と思うような雨も降りました。
ずっと、右手に太平洋を望みながら、ひたすら走り「あっ、今の夫婦岩!」
土佐東海道という道路でした。
いわゆる、有名な観光地や名勝地はありませんでしたが、何処にも小さな漁
港があって「おっ、鰹の一本釣り?」とか言いながら駆け抜け、、、、
お〜室戸岬。と車を止めたところには「中岡慎太郎」の銅像がデ〜ンと。
石製の風見鯨、、、、、もありました。鯨ですよ!
波がザブ〜ン、風はビュ〜ン、
でも灯台は?ここが室戸岬だよねぇ?ねぇ?、、、、、

気を取り直して、いざ高知へ!!
ちょっと古いカーナビで、大丈夫〜かいなぁ〜と心配しつつも、夕方には、
無事高知へ到着。
高知だ!高知だ!坂本龍馬だ!桂浜だ!はりまや橋だ!鰹づくしだ!!
「地酒は?」「はい、こちらでは土佐鶴が良いかと」「お、お願いします」
「あっ、熱燗で!先ずは二本」「はい、はい」
暫くして、、、「あのぉ、熱燗あと、二本」「熱燗又、二本」
土佐のお酒には「酔鯨」(すいげい)とか土佐鶴とか、美味しいお酒がある。
我が家の日本酒ラベルブックにも、ちゃ〜んとファイルされているのだ!!
笑っちゃうんだけど、、高知の旅館の宿泊プランがね
「山之内一豊、お千代プラン」
って言うの!鰹づくしの他に鯛の姿作りが付いてた!!
たっぷり食べて、たっぷり飲んで、、、
満足と疲労と日本酒で、バタンキュ〜の初四国の夜でした。

三日目。宿を後にして、桂浜では、坂本龍馬に思いを馳せ、、、ジ〜ン、、
(でも、銅像の龍馬の顔、亡くなった俳優の木村功に似てた、、、、)
娘は、山の子らしく、龍馬とは無関係に海辺ではしゃぎ、ビショビショ(; ;)
四国の空に、スカートを干しました。
土佐犬の派手な看板に、哀愁を感じ、はりまや橋ではミーハーな写真を撮り、
予定通りに、高知自動車道から高松自動車道を経て、坂出ジャンクションか
ら瀬戸大橋へ!
四国の中央を縦断する高知自動車道は、トンネルが多く、この道路が出来る
までは、遠かっただろうなぁ〜瀬戸内海が。
ちょこっと、愛媛県を通って「あっ、金比羅さん」「さ、さ、讃岐うどん」

2時間かかったかな?瀬戸大橋です。
人間の力って凄いなぁ。もの凄い橋だよ。
四国から本州へ3本も掛かっているのね?このクラスの橋。
今治から尾道。「瀬戸内しまなみ海道」
鳴門から淡路島を通って、明石海峡を渡る「神戸淡路鳴門自動車道」
そしてこの「瀬戸中央自動車道」
四国の人達の暮らしはきっと変わっただろうね?便利になっただろうね?
でもきっと、便利の影に、切り捨てられていったものが在るんだろうなぁ〜
ここだけの話しじゃなく、世界中が「便利」と言う光を求めて、深い影を、
作ってしまって居るんじゃないのかな?ね?
とにかく、瀬戸大橋。途中のS A で、記念撮影。島影をバックに。
着いたところは、岡山県は児島。まっすぐ倉敷へ。

倉敷には、大笘の本家があります。
94歳の福代おばぁちゃま。ベッドでの暮らしなのに、キチンと洋服に着替
えて、待っていて下さいました。
たった13軒の大笘の事や、絶え絶えの家系図のことや、高知との関わりの
ことや、、、、いろいろありましたが、大笘家のことに関しては又の機会に
致しましょう!(面白いんだ、、、これが!)
倉敷に1泊して、さぁ、野辺山に帰るぞぉ〜
娘に琵琶湖を見せたくて、高速を途中で下りて、琵琶湖大橋を渡ってきまし
た。雄琴温泉、凄くけばけばしかった、、、、、

帰り着くと、カレンダーを3枚も逆戻りしたようだったけれど、やっぱり、
私達の野辺山が一番!
何処へ行っても、何を見ても、いつもこうなんだから、、、、
これを確認するのが、旅行かな?なんて想ったりする私です。
でも「南国」って言う雰囲気は、憧れあるかも、、、、、。

長くなってしまって、スミマセン(^_^;) 
西国見聞録。総走行距離、1630q。エスティマもお疲れさん!
まだまだ、あれもこれもと思いますが、キリがないので、この辺で!

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☆ ホームページあれこれ

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上記の理由にて、お休みしま〜す。

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☆ 工房より

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家族旅行から帰ってきて、嬉しい忙しさの毎日です。
寒さも緩んで、仕事も随文楽になりました。
6年目になる小学校の新入生のための「引き出し」も、今年は17個の注文。
一つずつ取っ手に名前を彫ります。仕事としては、大きな利益にもなりませ
んが、地域や子供との繋がりを感じますね。

納期が延びてホッとしているキッチンカウンター。
これが大変!本当に大変〜
クマチャンって頭良いなぁ〜って感心しています。
3 D で考えるっていう事?構成力って事?う〜ん、、、木工家には、絶対に
必要な才能だと思う。情緒だけじゃ家具は作れない!んです。
上手く云えないけれど、部材作りで、傍で見ていても私には、皆目見当も着
かない様な作業しているんです。
それが、ビシッ!バシッと、組上がるんです、お見事!!
仕上がりが楽しみ〜
凄く格好良いのが出来上がると思います。

ご注文にお応えしながら、作品展のことも頭の隅におきましょう。
保育園の棚や、ご夫婦の肘付椅子も、春までのご注文ですしね?
順調にクマの手、動き続けています。

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☆ クマの独り言

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電話番号の登録、全国で13軒しかないんだって、、、「大笘」は。
その内7軒は親戚で、知っている人だろ?
血縁者じゃない大笘っているんだろうか、、、、
調べてみたくなるよな〜

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☆りらちゃんの格言コーナー

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折角高知へ行ったから、と思って、、、、
坂本龍馬の格言探したけれど、、、、見つからない。
う〜ん、あっ、こんなのどう?
「旅の恥はかき捨て」
駄目だよ!これは、、、、
「遠くの親戚より近くの他人」
今回の旅行の実感。
いえ、遠くの親戚がどうのこうのというのではなくて、、、動物家族の多い
我が家が、家を空けるにあたっては、近くの他人である友人の助けが在って
こそ、実現できたんです。心より感謝の気持ちを実感しています。
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☆今月のごめんなさい!!

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又、メルマガ、遅くなっちゃいました。ゴメンナサイ。

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☆ 編集後記

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「寒の戻り」でしょう、、、ここ数日寒い野辺山です。県内の天気予報を見
ていても、マイナスの文字があるのは、野辺山だけ、、、
長野県内の山でも、雪崩の事故が相次ぎ、犠牲者も出ています。
春の扉を開けるのは、思いの外、物騒なようです。

今月のメルマガは「西国見聞録」で埋まってしまいました。スミマセン。
一つ一つの経験を、自分達なりに確かめながら過ごしていきたいという思い
もあって、文字にしてみました。
日本という国、四季という季節の移ろい、海と山、明治という時代と歴史、
血族、家族、、、今回の旅行では、いろんな事を感じられました。
そんな事、こんな事、いろんな事を心と体に満たして、又、クマ工房として、
一歩ずつ歩んでいきたいと思っています。
皆さんにとっても、この4月が、より良いスタートの時でありますように!
今月も最後までおつき合い、ありがとうございました。

 

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配信停止を希望される場合は nobeyamadayori@kumaya.or.tv まで
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◇野辺山便り (vol,029) 2006年 第3号◇
2006.04.15.配信
監修発行・クマ工房
http://www.ytg.janis.or.jp/~kuma/top.htm
問い合わせ:info@kumaya.or.tv
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